保険で歯科治療は その3

歯科医師から見た保険診療

保険では治療の内容に対して一律の診療費しかもらえません。
当たり前の事のようですが、これが良心的な歯医者さんの悩みの種です。

例えば、根管治療という歯の根っこの神経の治療でラバーダムというゴムのパッドを使うか使わないか?
アメリカではほぼ100%使われているそうです。

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何故ならラバーダムを使う事により、根管内への細菌の侵入を防ぎ誤飲誤嚥も防げるため根管治療の成功率が90%以上に、ラバーダムをしていない場合は50%以下になってしまうんだそうです。

ところが日本では、ラバーダムを使用している歯医者さんは20%ほどだそうです!

何故なんでしょう?
実はラバーダムは平成20年の保険点数改正で保険点数10点(100円)から0点になってしまったのです。
つまり、使っている医院はその分をサービスでやっているという事になります。
もちろん、厚労省からすれば、
「ラバーダムを使うなと言っているのではなく、治療の点数に含まれるのだから各々の先生の判断にお任せします」
と主張するわけですが。。。

こんな風にどれだけ患者さんの事を考えて器具用具を利用しても収入は同じです!

素朴な疑問として、他の治療は保険でラバーダムだけは自費で全額(100円)ですればいいんじゃないのかな?と。。

患者サイドから考えれば1回30円か、100円増えるかの違いなんですが。。

ところが、ここで前回もお話した混合診療の禁止という壁が出てきます。
保険で治療したら、その治療が終わるまでは自費治療はやってはいけないのです!

困り果てた多くの先生はラバーダムを使用しない治療を選択しているのです。

ちょっと、余談になりますが
だから 新しい歯医者さんへ行く時にラバーダムを使っているかいないかは、その医院の診療方針を確認できるいい決め手です!
ラバーダムを使ってる先生は、腕がいいかどうかは分かりませんが少なくとも患者さん想いの良心的な先生である事は間違いありませんよ(^。^)

また、保険診療では、先生自体の技術的な腕の差、丁寧に診療にかける時間等にも収入は変わらないのです。

トドのつまり新米先生もベテラン先生も診療報酬は同じ
色々な器具用具を使っても使わなくても診療報酬は同じ
どんなに優れた治療をしても手を抜いても診療報酬は同じ

という事になってしまうのです。

という事は????

よほど、金銭面で余裕があり赤ひげ先生のような患者さん想いの先生で無い限り

やっぱり、保険診療は手抜きになってしまうのです。。。

良く、保険治療、自費治療両方行う先生が
「保険の場合はここまで」
と言うのは、ここに問題があるからです。

今日はこの辺で終わりましょう。
1月25日は、「本当に患者さんの事を考えれば歯は削らない抜かないのが正しい!」と公言する小峰一雄先生にこの辺の話も鋭く突っ込んだお話が聞けるでしょうかね(^。^)

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